【ラ マルジュ】自然派ワインもジビエも愉しめる個性的なビストロ
2011年の6月、ある日のこと。
愛知県に住む友人から
「今日、急に千葉に行くことになったんだけど、夜、会える?」
と、連絡がありました。
超グッドタイミングなことに、この日の予定がキャンセルになり、私のスケジュールは、ぽっかり空いていたのです。
こんなチャンス、なかなかないですからね。もちろん、急きょディナーをセッティングして会うことにしました。
友人は、本八幡に用があったらしく、ディナーは市川に決定。
しかし、千葉市民の私、あまり市川には詳しくなく、遠方からの客人をもてなすのに最適なお店を知りません。
なんのアテもなくさまようわけにもいかず、ひたすら検索をしまくりました。
当時はまだ、食べログの情報はあんまり充実していなくて、地域ポータルのようなサイトに掲載されていたお店が、JR市川駅から徒歩2分のラ マルジュさん。
私は自分の嗅覚を信じて、ラ マルジュさんに予約の電話も入れずに直行。
偶然選んだにすぎなかったこのお店が、実は必然だったとは、この時点の私は知るよしもありませんでした。
自然派ワインのビストロ
フランス語でヴァン・ナチュール。自然派ワインのことです。日本では造語ですが、ビオワインと言ったりもしますね。
店内にはいたるところに自然派ワインの空ボトルが、連なっています。
ご夫婦お二人で経営するのにちょうどよいサイズ感の店内は、落ち着いたトーンで、それだけで居心地の良さを感じます。
お料理はすべて黒板メニューから選びます。
上から順に全部!と言いたくなりますね。
ワインも、どれを選ぶか、悩みます。自然派と言われると、大量に飲んでも身体にいい気さえしますが、まずは、友人との再会を祝し、白ワインでカンパイ。
お食事が並ぶまでの少しの時間を使って、これから制作するウェブサイトのことについて、簡単に打ち合わせ。
双方一致で、余白の美しいサイトにしようと、決まりました。
そして心おきなく、食事を開始。
もはや、私の人生のパートナーといってもいいぐらい、大好きな鶏の「白レバー」のムースから。
鯛と「みず」のマリネ。
「みず」とは、野菜なんだけど、千葉の人はあまり知らないですよね。
私は、父が青森生まれなので、たまたま知っていました。
でも、なんでこの珍しい「みず」が市川に?
と思ったら、ラ マルジュの奥様。なんと、青森県出身!
しばし、青森トークで盛り上がりました☆
ゴロゴロした牛フィレのロースト。
時間がかかるので先に頼んでおいたほうがいいとアドバイスをうけて、真っ先に注文しておきました。
ここまで、ゆ~ったりと、気持ちのよい時間を過ごしました。ワインも料理も素晴らしいけど、なによりオーナーと奥さんのきさくな感じがやわらかい雰囲気をつくっていて、
再訪しない理由がみつからないお店です。
そして、料理もすませた帰り際。
店の外まで見送ってくださったご夫妻に、友人がこんな質問をしたんです。
「ラ マルジュって、どんな意味ですか?」
その回答に、私達は顔を見合わせて「えーーーっ!!」と叫びながら、鳥肌がたちました。
フランス語で、ゆとりとか、余白といった意味なのだそうです。
私たちは「余白の美しいサイトにしようね」って語りあっていたばかりなんですから。
これはもう、偶然と言う名の、必然ですね。シンクロニシティ。
そんなわけで、年に何度か訪問する、お気に入りのお店になったのです。
市川あたりでオススメは?ときかれたら、ラ マルジュさん!と即答します。
実際、ずいぶんいろんな方をご紹介ましたね。
だって、こんな素晴らしいお店にはなくなってほしくないから、そのためには通う人を増やすのが手っ取り早いので!
美味しく、楽しく、気持ちよく過ごせる、数少ないお店のひとつです。
また行きたくなるお店には、「モテ」の本質があるものですね。
ここから先は、お料理の写真をご紹介します!季節によっては、ないものもありますので、ご参考まで。
ここでお腹いっぱいになる危険性のある前菜たち
ワインを愉しむお肉屋さんのプレート
迷うぐらいならコレを!なメニュー。
日によって内容が違うので、いつ行っても楽しめるプレートです。
砂肝コンフィとキノコのソテーサラダ仕立て
サンマのマリネと、プチぷよという北海道のトマト
甘く、しっかりした味わいのトマトは、クセになります。
プロシュート
パテ・ド・カンパーニュ
何種類かのお肉が入っているため、歯ごたえも味も、食べる場所によって違います。最後まで楽しめるパテ。
サラミ
白レバーのムース
マストメニュー。予約しておかないとなくなることも!
その日の新鮮なお魚(産地直送)を使ったサラダ
こだわり産地のお野菜メニュー
ホワイトアスパラガスのシンプルロースト
クリーミーなソースとともに
トマトのロースト
フレッシュトマトのマリネ
ジビエもあります。パーフェクト!なお肉料理
お肉料理は時間かかりますので、先にオーダーするのがお約束。待つ時間も楽しんでくださいね。
季節によっては、ジビエもいただけます。
エゾ鹿のロティ
岩手白金豚肩バラ肉の煮込み
トロットロでした。ナイフがいらないぐらいに。
岩手牛ラグーとキタアカリマッシュのグリュイエールチーズ焼き
山形村の短角牛
ここで食べるお肉料理に、ハズレはありません。しつこいですが、時間をかけてじっくり調理されてから出てきますので、早めに注文しておくこと。
白金豚ソーセージ
クレピネット
最後はやっぱりご飯もの?
飲んだあとは食べたくなっちゃいますよね。リゾット。
チーズも絶品揃い
ウォッシュやブルーなど、一度にたくさんの種類を味わえるチーズ盛り。
1種類ずつでもいただけます。
ワインのお供にかぎらず、デザートとしても!
チーズ好きなら、きっとうなりますよ。
別腹デザート
クレーム・ブリュレ
ワインに迷ったら
すごい種類のワインがありますので、選べなかったり迷ったりしたら、奥様にご相談ください。その日のお食事に合うワインを提案してくれます。
予算をお伝えするのも大事ですね。
ラ マルジュの場所は?
JR総武線市川駅を、南口からおります。そのまま直進して、徒歩2分ほど左側。わりと静かな通りなので、あれ?見逃した?と不安になるかもしれません。赤い看板を目印にどうぞ。
おひとりさまにも
ラ マルジュさんには、カウンター席もあります。ひとりでも気兼ねなくワインの時間を楽しめますよ。
個室はなく、席数にも限りがありますので、宴会やパーティをご希望の場合は、早めの予約がオススメです。
※全席禁煙 感謝!
La marge(ラ マルジュ)
市川市市川南1-6-21
047-326-1357
定休日:火曜
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投稿者プロフィール
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長谷川亜由美|女性向けサイトリニューアルの専門家|webと文章のコンサルタント|株式会社AKDを経営して17年目の人。
暮らしのちょっとした不便をなくし、快適で豊かにするための商品を比較したり、検証したりするのが趣味。オススメ飲食店の紹介や、映画をもっと楽しく見るためのレビューも得意。どうせなら記録に残そうと思い、自分で書いているのがこの雑記ブログ「長谷川さんが書いてます」です。