レビュー|『文章上達トレーニング45』小川晶子さん著書
こんにちは。長谷川亜由美です。
「文章が書けない!」
と言っている方の3大特徴、ご存じですか?
- 文章がうまくなりたくて、何冊も本を買った(買っただけ)
- 「ライティング」と名のつくセミナーには片っ端から行った(行っただけ)
- 自宅学習用のDVDを見た(見ただけ)
つまり・・・実際に「書く」トレーニングをしないんです。
読んだだけでうまくなるわけないじゃないですか。
書き方がじょうずになりたいなら、書いてトレーニングすればいいんですよね。
ということで今日は、トレーニング法が45種類も掲載された、この本をご紹介します。
ラクに書けて、もっと伝わる! 文章上達トレーニング45 (DO BOOKS)
目次
プロローグ
Training1 言いたいことを表現できる「言語化能力」
Training2 読み手の共感を得る「表現力」
Training3 わかりやすい文章が書ける「論理的思考」
Training4 最後まで読ませる「構成力」
Training5 スラスラ書けるようになる「文体・リズム」
Training6 読み手の心を動かす「想像力」
Training7 頭の中をスッキリ整理する「読解力」
Training8 自分らしい文章が書ける「発想力」
私の感想
いい文章とはなにか?
著者の小川さんは、こう記しています。
いい文章とは目的を達成することができる文章のこと
そのためには、目的と読み手の2点を意識することが重要である、とも。
私もそう思います。
何のために書いているのか、そしてそれを読むのは誰なのか?
この2点が欠けてしまうと、ひとりよがりな自己満足文章が出来上がりますから、伝えたい人に伝わらないですね。
いくら書いても伝わらなければ、書かなかったことと同じですし。
10ページにも満たないプロローグの中に、文章を書くことの本質があります。
さらっと読まずに、何度も読み返してほしい箇所だと感じました。
そして22ページ。いよいよトレーニングの始まりです。
著者の小川さんは、取り組みやすい順番で目次を構成してくれています。
ただし、どこから始めてもいいと書いてはありましたが、私は順序良くひとつずつ取り組むことをオススメしたいです。
そのかわり途中で「これは難しい~!」と感じたら、そこは後回しにしてもいいかも。
まずは最後までやってみることで、得意なことと苦手なことが切り分けられるかもしれないです。
では、45ある中でも、特に私がいい!と思った中から3つ、ピックアップしますね。
1.好きな理由を書く
おー、これは私もよくやります!
たいていは「なんとなく好き」「とくに理由はないけど好き」みたいに、やりすごしてしまいますが、なぜ好きなのか?その言葉にならない感覚を一生懸命コトバにするということは、大事なトレーニングです。
4.別の表現に言い換えをする
前後関係にもよりますが、ほかの言葉に言い換えたほうが、すっきりして伝わりやすいことは、よくあります。
難しそうに書いてしまうと、なんとなく頭がよくみえる気がしますが、難しいことをわかりやすい言葉に置き換えられる人のほうがよっぽど頭のいい人ですよね。
10.具体化する
私も文章の書き方については、指導させていただくことがありますが、この具体化。苦手な方、とても多いです。
読み手が誰なのか見えていなかったりすると、この傾向は強まりますね。
このぐらい書かなくてもわかるだろうと、勝手に思い込んでしまうことで、文章に不足が出て、結果伝わらない・・・残念です。
そのためにも、具体化するトレーニングはとても役立つと思います。
いかがでしょうか。
いずれのトレーニングにも、例題と解説があるので、つまずかずサクサク進められるところがいいですよ。
小川さんならではの遊び心も入ったトレーニングが満載なので、楽しみながら読み進めてみてくださいね!
小川晶子さんの ラクに書けて、もっと伝わる! 文章上達トレーニング45 (DO BOOKS)
1,404円(税込)
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