文章の書き方を習っても上達しないホントの理由
こんにちは。長谷川亜由美です。
文章に関するセミナーって、いつでもどこでも人気です。
私に限らず、いろーんなところで開催されていますが、常に参加者は引きも切らない状態だと思います。
それだけ、文章に関する悩みが多く、じょうずになりたいと願う方が多い証拠ですよね。
それなのに・・・いつになっても上達しない、というお声もよく耳にします。
なぜでしょうか?
答えは簡単。
習ったことを、徹底的に実行しないからです。
勝手に「これはできそう」「これはやりたくない」と、選別するんですよね。
たとえば、お料理の場合。
はじめての献立なら、レシピどおりに作るんじゃないでしょうか。
いきなり
「えー、千切り?めんどくさいから、切るのやーめた」とか
「醤油かー。ないから、ソースでいいや」なんてこと
しないですよね?
同じ献立の異なるレシピを見比べて、良さそうなところだけ抜き出して、自分流にするというのは、基礎を踏まえた人のやること。
自己流に置き換えるにしても、基本ができていないと、まったく別のものができあがるはずです。
文章でいえば、ある程度手応えを感じるようになるまでは、習ったことを愚直に実行するしかありません。
私もそうでした。愚直にやってました。
はじめて文章の書き方を習ったとき「守破離」の考え方を教えられたんです。
守破離とは(ウィキペディアから引用)
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
簡単にいうと、師匠に言われたことは、徹底的に守ってから、破って、いずれ離れなさいってこと。
最初の「守」の部分は、実際、めちゃくちゃツライです。
ひとのマネをするのって、案外スキルが必要なんですよね。
言われたことが腑に落ちないまま、うわっつらだけマネするもんだから、これでいいのか?って思うし
できているのかできていないのかすら、わかりません。
でも「守」がちゃんとできていないと、その先の「破」にも「離」にも、到達できませんよね。
私は10年かかって、「離」になれたと思っています。
文章に限らずですが、誰かにアドバイスを受けたなら、まずは全部やりきってみてください。
ちょこちょことつまみ食いするようなことをしていても、満腹にはならないでしょう?
出された食事は全部食べる!
満腹になるまで食べきる!
上達への道は、ごくシンプルなのです。
師匠の教えを徹底的に守り、やり抜き、師匠の評価を受けること。
受けた評価をもとに、反省点を見直し、やりなおすこと。そしてまた評価を受ける。
単純にこのサイクルです。
何かしらの技術を習得しようとしている方は、このサイクルができているか?、ご自身を振り返ってみてくださいね。