映画『検察側の罪人』の感想(ややネタバレあり)。スッキリするかしないのか、そこが問題。
公開日初日となる、2018年8月24日(金)に、映画『検察側の罪人』を見てきました。http://kensatsugawa-movie.jp/
木村拓哉さんと、二宮和也さんのダブル主演映画・・・という触れ込みですが、たぶん木村拓哉さんが主演で、二宮和也さんは、あくまでも主要キャストの1人っぽかったです。
別に、どっちでもいいですけどね!
はじめに、ざっくりとした感想を述べておくと
「こういう木村拓哉さんを、見られるとは思わなかった!」
ってこと。
木村拓哉さんといえば、「どんな役柄をやっても、いつも同じ」とか、「いつもいつでも木村拓哉」とか、言われたり
「映画をやると必ずコケる」なんて悪口も聞かれますが
ファンにとっては、そういうのどうでもいいから!
大スクリーンで、木村拓哉さんを拝めるだけでOKです。
だってさ、なんだか神格化されちゃって、SMAP解散してから、あーんまりテレビでも見ないし、なんだか同じ人間とは思えない感じ、しませんか?
そんな神聖な木村拓哉さんが・・・
まさか・・・・
あんな汚れ役をやるなんて、ショックも大きいけど、なんかこう、見たかった一面かもね、なんて気がしたのも事実です。
※以下、ほぼ、ネタバレしないように、これから映画を見る方でも映画を楽しんでいただけるように書いていくつもりです。
映画『検察側の罪人』の予告動画
この動画、映画本編を見てから見直すと、感慨深いですね。
これから映画を見る方も、見終わったらぜひ、予告動画を見直してみてください。
そのためにも、映画の冒頭シーンは、絶対に見逃さず、そして必ず覚えておいてください。
とくに、木村拓哉さんのセリフを聞き逃さないように!
映画『検察側の罪人』の原作
雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)さんの、同名小説が原作です。
2013年に、週刊文春ミステリーベスト10の4位に選ばれました。
Amazon.co.jp で、上下巻セットで 1,382円。
Kindle版もあります。
楽天Koboで読む方はこちらを。
合本 検察側の罪人【文春e-Books】【電子書籍】[ 雫井脩介 ] |
映画『検察側の罪人』の主要キャスト
沖野啓一郎(おきのけいいちろう) 東京地検刑事部検事 入庁5年目・・・二宮和也さん
橘沙穂(たちばなさほ) 東京地検刑事部事務官 入庁2年目・・・吉高由里子さん
諏訪部利成(すわべとしなり) 謎のブローカー・・・松重豊さん
丹野和樹(たんのかずき) 衆議院議員で、最上の友人・・・平岳大さん
弓岡嗣郎(ゆみおかしろう) 被疑者・・・大倉孝二さん
小田島誠司(おだじませいじ) 弁護士・・・八嶋智人さん
キャストを見て、ついつい思い出してしまうのが、木村拓哉さん主演のドラマ『HERO』です。
『HERO』のときも、木村拓哉さん、検察官でしたしね。チャラいけど。
あと・・・パンフレットにも、ホームページにも出てないけど
木村拓哉さんの奥さん役は、誰だったのかしら。
まぁ、いてもいなくてもいいような配役でしたけどね。
それより私は、芦名星さんに、釘付けでした。
かなり重要な役どころですので、ここでは紹介を控えておきたいと思います。
映画『検察側の罪人』って、ざっくりどんな話?
彼が、実質どこで、一線を越えたのか? ってことを、想像しながら見る話ですね。
ざっくり言うと。
彼は、もちろん、あなたの想像どおり「彼」なのですが・・・
そして、常に人は、正義と罪をはかりにかけるけれど
その判断基準は、結局のところ「法律」じゃないんだなってこと。
人間が判断するわけですからね。
その人の「心」というものに、左右されて当然なんだと思います。
でもねぇ・・・罪を裁くのが人間っていうのは、もうやめちゃえばいいんじゃないかなとすら思いますよ。
あらゆる情報をコンピュータ処理して、AIが裁判やればいいんじゃないかなー、なんて。
そしたら、今回の映画のような事件はおきないかもしれません。
求刑する側の人間の「私情」が、何かを左右する -たとえば、人生とか- といったことは、あってほしくないですもの。
そのかわり、AIが相手だと、泣き落としとか、情状酌量とかもなさそうですが。
あらすじは、シネマトゥデイさんから引用します。
東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め……。
https://www.cinematoday.jp/movie/T0022026
映画『検察側の罪人』の見どころ。見逃しちゃいけないところ
- 冒頭の木村拓哉さんのセリフ
- 二宮和也さんの真に迫る取り調べシーン
- 吉高由里子さんの謎の行動
- 木村拓哉さんが嘘をつくシーン
- ラストシーンのひとつ手前。芦名星さん
一応、物語の核心をつく箇所はのぞきました。
映画『検察側の罪人』の謎のシーン
お葬式で踊ってた人は、何?
最後、車で轢き殺されるシーンは、やや強引じゃない?
で、木村拓哉さんの奥さん役、必要だった?
・・・この3つが、なんか謎でした。
もう1回見に行って、謎を解こうというほどではないですけどね。
映画『検察側の罪人』のラストシーンを、どうとらえるか?
先に言っておきます。
決して、スッキリはしません。
モヤモヤするわけでもないけど、此処から先をどうとらえて、どう考えていくか?という宿題が、私達に残された気分です。
いずれにせよ、罪人は、裁かれるべきですが
じゃぁ、人を殺しさえしなければ、それは罪にはならないのか? ということも
ついつい、考えてしまいますよね。
それが『検察側の罪人』というタイトルの、本当の意味なのかもしれません。
映画『検察側の罪人』のパンフレット
全42ページ 820円(税込)
真っ赤な表紙で、ずっしり重いです。
まるで写真集みたい。
表紙の質からして、あぶらぎった指でめくると、そのアトが完全に残ると思います。
手袋推奨ですね!
投稿者プロフィール
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長谷川亜由美|女性向けサイトリニューアルの専門家|webと文章のコンサルタント|株式会社AKDを経営して17年目の人。
暮らしのちょっとした不便をなくし、快適で豊かにするための商品を比較したり、検証したりするのが趣味。オススメ飲食店の紹介や、映画をもっと楽しく見るためのレビューも得意。どうせなら記録に残そうと思い、自分で書いているのがこの雑記ブログ「長谷川さんが書いてます」です。