ナゾを残し映画『アンフェア the answer』(ネタバレあり)

こんにちは。長谷川亜由美です。

映画『アンフェア the answer』。

ひさーーーーしぶりに、いますぐもう1回観たいなと思える映画でした!

ここから先はストーリーについて触れてしまっています。

まだ見ていない方、結果を知りたくない方は、読まないでくださいね。

基本的に、ドラマシリーズは見てから映画のにぞむことをオススメします。

雪平夏見(篠原涼子)は、ある事件がきっかけで、佐藤和夫(香川輝之)と離婚します。

でも、娘の誘拐事件をきっかけに、佐藤は雪平への「情」みたいなものを呼び覚まします。

このへんは、テレビシリーズでも描かれていましたよね。

今回の映画では、佐藤と雪平の間にある思いが、より強く表現されていると思いました。

実は。

映画が始まってすぐ。

佐藤は殺されます。

雪平が入手してしまった警察の機密情報をめぐって、佐藤も巻き込まれてしまったからです。

なんとなく予測できていたけど、かなりショックでしたね。

心臓が弱い方はご注意を。

元夫殺しの容疑者として、雪平は逮捕されますが、突然あらわれた謎の男である、検事の村上(山田孝之)が、雪平の逃亡に手を貸します。

逃亡中は危険な目にもあいますが、恋人の一条(佐藤浩市)の助けもあり、佐藤を殺した容疑者をつきとめます。(結果、その人が犯人じゃないんだけどね)

しかし、今回の黒幕の手下とも言えるのが、検事の村上であり、一条もまた、村上の手下。

犯人逮捕のシーンでは、雪平もまた周囲をだますなど、演技に演技を重ねるものだから、なにが本当なのかわからなくなるほど。

そのあたりは、エンターテインメントという部分において、楽しめると思います。

でも、かつて自分が愛した元夫である佐藤を殺したのが、現在の恋人の一条だったと知ったとき、雪平はどんな心境だったのでしょうね。

映画全体の強いエッセンスとなっているのが、雪平と、殺されてしまった佐藤和夫の、2人の間に生まれた、恋愛とは違う感情。

憎み合った2人だからこそうまれた「同士」のような感情が、リアルに描かれていたと思います。

私自身、20年も夫と連れ添っていますので、なんかちょっとわかるわ~ってうなずきました。

もちろん、現実社会なら、佐藤が殺されたと知った雪平が、もっともんどりうって苦しんでもよさそうなところ、さすがアンフェア、クールな雪平で通し切りました。

途中、ホラー映画みたいな要素が多くでてきて、そこはいささか辟易したものの、警察ものという視点ではなく、恋愛映画としてながめれば、なんてクールなそして女っぽい感情があふれているんだろうって感じです。

どんでん返しがたくさん続いてしまうので、本当に2回見ないと、よくわからないかもしれないです。
(推測できるように、伏線がたっぷりあるのも、みどころのひとつです)

やっぱりね、って思ったのは、かおるちゃん(加藤雅也)がやっぱりやっぱり、雪平の敵だったこと。

ただ・・・最後のシーンを見ると、かおるちゃんは、心の中では雪平の味方だったし、逮捕されて死んだとされたはずの一条もまた、雪平への愛は本当だったんだろうと思えるような仕上がりでした。

いわゆる「救い」ってやつですね。

はー、これでもうアンフェアも終わりかーなんて余韻にひたっていると、エンドロールで、さまざまな種明かしがされるカットがあるんで、そこは見逃さないように!

しかし、ここを見てしまうと、またナゾがナゾを呼ぶんですね~

「the answer」のはずなのに、本当の答えがわからなくなる。

どうにもすっきりしないので、もう1回みたくなる。そういうカラクリかもしれません(笑)

やりすぎじゃないかなと思ったのが、雪平が手に入れた警察の機密情報入りのUSBメモリ。

ここは詳しく書きませんが、このUSBメモリをめぐっては、リアリティにかけるようなことが、次から次へと起こったのが、うーん、まぁ映画だしね、って感じでした。

テレビシリーズのアンフェアらしさが残っていたかと言えば、ちょっと難しいかなと思いますが、映画単独で考えると、なかなかおもしろく、そして人間同士のつながりということを考えさせられるものになっていたと思います。

2019年5月現在、Amazonのプライムビデオ(プライム会員特典)で視聴が可能です。
https://amzn.to/30RWkFc

DVDは、プレミアム・エディションでどうぞ。


投稿者プロフィール

長谷川さん
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長谷川亜由美|女性向けサイトリニューアルの専門家|webと文章のコンサルタント|株式会社AKDを経営して15年目の人。

暮らしのちょっとした不便をなくし、快適で豊かにするための商品を比較したり、検証したりするのが趣味。オススメ飲食店の紹介や、映画をもっと楽しく見るためのレビューも得意。どうせなら記録に残そうと思い、自分で書いているのがこの雑記ブログ「長谷川さんが書いてます」です。