経営者がお金を使わないことは、本当に節約につながっているのでしょうか?
こんにちは。長谷川亜由美です。
起業したてのころは、設備投資やらウェブ制作、広告宣伝等、けっこうお金がかかるものです。
売上が生まれるまえから、必要経費ばかり出て行くのですから、じゅうぶんだと思っていた資本金が、案外簡単に底をついてしまったり。
入金がない以上、流れ出て行くお金にフタをするには、節約しかありません。
そこで
設備投資・・・儲かってからでいいや
ウェブ制作・・・とりあえず自分でつくろう
広告宣伝・・・お金がかからない宣伝方法のセミナーでもいくか
なんて、ことになりがちです。
かくいう私も、ひとつめの会社のときは、似たようなものでした。
必要以上に人件費がかけられないため、生まれたばかりの息子を抱っこしながら、ときには泣かせながら経理をしたり、ときにはおんぶして店番に行ったり。
こういうのって、誰かに支払う「お金」という部分では、たしかに節約できているでしょう。
でも、自分が動く「時間」を、余計ムダにしているんですよね。
だって、私は、経理のプロではないから、当然プロに頼むよりも時間がかかります。
その時間を、育児にまわせたら、もっとアタマのいい子になったかもしれないし、親孝行だって、もっとできたかもしれません。
私の場合、私の本業でないことは、極力周りの協力を得るようにしています。
私にとって苦手なことが、ほかの誰かにとっては得意である。なんてこと、いくらでもあるものですし。
時間。
とくに、経営者本人が動く時間は、お金に換算されない事が多いですが、実は経営者が動くことが、一番経費がかかるんですよ。
だって、一番、お給料もらってますよね?
(いや、自分は社員より給料安いよ、っていう人は、むしろ経営しないほうがいいと思います)
目先の出費額だけを見ていると、将来生み出される時間価値がわからなくなってしまいます。
節約というのは、お金を使わないことではなく、時間を生み出すために、適切なところでお金を使うこと。
決して、無駄遣いとは違います。
私は、そう思っています。