ちょっと気持ち悪い文章『お返しのほうが105円のお返しになります』
こんにちは。長谷川亜由美です。
またまた、コンビニのレジで聞いてしまいました。
「お返しのほうが105円のお返しになります」
なぜこんなにも、誤った接客トークがはびこるのでしょうか。
まず「お返しのほう」の「ほう」は、不要です。
「ほう」というのは、方角を示したり、いくつかある中のひとつ、という意味合いのときに使います。
例:南のほうです。東のほうです。
例:あそこに並んでいるのより、こっちのほうが好きですね。
次に「お返しになります」の「なります」がNGです。
「なる」とは、成長してなにかに「なる」というときに使います。
例:来年で、20歳になります。
ですから「こちら、ハンバーグになります」とは
いつか、ハンバーグに成長しますよ、という意味になってしまいます。
残念ながら、丁寧なつもりで言っている「なります」は、敬語として成立していません。
アナウンサーの方でも、最近多いですね、なりますを使う方。
「こちらは、事件の起きた●●ビルの前になります」とか。
基本的に「です」でOKで
丁寧にしたいなら「ございます」を、使えばいいんです。
つまり、「お返しのほうが105円のお返しになります」を、もっとシンプルな敬語にしてみると・・・
105円のお返しです。
105円をお返しします。
お釣りは105円でございます。
これでOK! ということです。
スッキリしていて、わかりやすいですよね。